言語習得に求められる『感覚』– 日本人とベトナム人の違いから読み解く英語学習のススメ

こんにちは、テルフォイです!

テルフォイ

あなたは他のアジアの国の人々の英語学習に興味がありませんか?

今回はベトナム人から学ぶ『英語学習』についてです。筆者は大学生の時に休学期間を設け、ベトナムのホーチミン市にある企業で3ヶ月間の長期インターンシップを経験しました。

平日はベトナム人の同僚と働き、週末は大学で幅広い年代の人と交流をしてきました。その中で日本人とベトナム人の言語習得に対する『感覚』の違いを捉えることができました。

ベトナムには、外国語を習得し、外資系企業や外国で働いている人が多くいます。そんな彼らから私は言語習得について多くを学んだため、今回の記事でご紹介していきます。

今回の記事は次のような人におすすめ
  • 英語などの外国語を学習している人
  • 海外や外資系企業で働くことに興味がある人
目次

ベトナムについて

まず第一に、ベトナムという国は「かなりの親日国」です。2023年の外務省 [海外における対日世論調査] によると、日本との関係性が強いベトナムが親日国ランキング1位に位置しています。

実際に街を歩いてみると、道路を走る日本製の原付バイク、日本語を学ぶための日本語学校、ベトナムに進出している日系企業などを多く見ることができます。

そのような日本を強く信頼してくれている国が「ベトナム」です。日本から来た大学生というだけで、現地の人々は興味を持ってくれ、私は多くの人々と交流をすることができました。

そこで出会ったベトナム人から学んだことについて今回の記事でご紹介していきます。

日本人とベトナム人の違いから読み解く英語学習のススメ

今回は、私がベトナムで出会った「Vyさん」とのエピソードをもとに、言語習得に求められる感覚について、日本人とベトナム人の違いに触れながら考察していきます。

それでは参りましょう。

Vyさんとの出会い

彼女との出会いは「Facebook」です。

私が日越交流グループに参加したときにメッセージをくれたのがきっかけです。

彼女は私にとって「初めての外国人の友達」のようなものです。日本語を話せる外国人の友達はいましたが、共通語として英語しか話せない外国人は彼女が初めてでした。

カフェで出会って以降、日本に帰ってからも1年以上の交流があります。当時まったく英語が話せなかった私にとって、彼女は友達であり「英語の先生」でした。

私は当時、英語の知識はあっても話すことへの経験が不足していました。フランスの薬品会社で薬剤師として働く彼女は、英語を仕事でも日常でも使っているのでペラペラです。

ネイティブのようにペラペラと話すので帰国子女なのかなと当初は思っていました。しかし彼女に話を聞いてみると、コロナ禍の1年間で独学をして英語を身につけたというのです。

私は驚きました。

私も大学に入ってから英語を独学していました。テキストを使ったり、オンライン英会話をしたりしていたのですが、どうしても英語を話せるようになる感覚が掴めませんでした。

私だけでなく多くの日本人がこのように勉強していると思います。とはいえ、そういった学習方法を続けて英語を話せるようになっている人を日本で見たことはほとんどありません。

言語習得に対する感覚の違い

彼女との出会いで学んだことは「言語習得に対する感覚の違い」です。

彼女にどのように英語を習得したのかを聞いてみると「映画を見て表現を学び、外国人との会話で実践している、分からないことがあれば調べる」とのことです。

言われてみるとシンプルですが、テキストを使って文法や表現方法を学んでから、少しずつ実践に移していくことが当たり前だと思っている日本人にとっては「異なる感覚」です。

私が彼女の隣で単語帳を広げて勉強していた時に、彼女は不思議そうな顔でそんなの使わないと言いました。彼女と私の違いは「学ぼうとしているか」「使おうとしているか」という点です。

彼女を含む言語を学ぶベトナム人は、外資系企業で働くためとか外国に行って働くためといったように実際に言語を「使うこと」を想定して言語の習得に励んでいます。

その一方で、テストや進路に向けて英語を「学ぶこと」が目的になっているのが私たち日本人の陥りやすい状況かもしれません。それが結果的に英語が話せない要因となっています。

このような「言語習得に対する感覚の違い」を私は彼女から学びました。どのように勉強するか、テストでどんな点を取っているのかよりも、どう捉えているのかが重要だということです。

英語を話せるようになるために

それからというもの、私はとにかく実践を想定した学習(リスニング中心)に切り替え、映画を見て表現を学び、実際に会話をすることで英語力をみるみる伸ばすことができました。

とはいえ、学んだことを実践に移すのはそう簡単ではありません。日本人にとって英語力に自信のない状態にも関わらず、外国人と英語で話すことは勇気がいるものです。

英語を話そうとしても単語が出でこなかったり、文を作るのが遅くなってしまうことはよくあることです。そういった場面で彼女がよく言っていたのが「It’s normal.」という言葉です。

私もそのような時期があったけど、それが普通。このような考え方を持っているからこそ、ベトナム人は言語を習得することができ、アジアの中でも高い評価を得ているかもしれません。

最後に

本記事では、言語習得に求められる『感覚』について、Vyさんとのエピソードをもとに、日本人とベトナム人の違いにも触れながらご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

ベトナムは同じアジアに属する国ですが、外資系企業や外国で働く国民が多くいます。同じアジアに属する国のものとして、外国語を使ってバリバリ働いていることに感銘を受けます。

グローバル化が進む世の中において、コミュニケーションツールとしての英語の重要性はより高まってきます。そういった状況を踏まえても、彼らから学べることは学んでいきたいものです。

本記事が少しでも参考になっていれば光栄です。

最後までお読みいただきありがとうございました。ではまたお会いしましょう。

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この記事を書いた人

東京都在住の大学生 (23歳)
学生時代に日本のIT企業で数年インターンを経験した後、休学期間を設け、ベトナムのIT企業で3ヶ月間のインターンを経験。帰国後は、ICスクールで放課後の先生を経験。卒業後は米国企業のマレーシア法人に就職予定。自身の備忘録も兼ね、国際人を目指す人に役立つ情報を発信中。

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